ARTIST
ゲルダ・ヴィグナー
Gerda Wegener
(1866年-1940年)
デンマーク出身、画家、イラストレーター
アール・ヌヴォー、アール・デコ両方の時代の絵画、イラストを手掛けた。アーモンドアイの美女は代表的なモチーフだが、デンマーク王立バレエ団のバレエ・ダンサー、ウラ・ポールセンはお気に入りのモデルだった。
幼い頃から絵の才能を発揮し、デンマーク王立美術学校で学んだ。美術学校で夫アイナー・ヴィグナーとで出会い、後に結婚した。彼は後にリリー・エルベとして世界初の性別適合手術を受け、ゲルダはそれを支え続けた。
1907~1908年にコンクールで優勝し一躍時の人となった。ファッションとの関係も深く、『ヴォーグ』『ゲテ・パリジェンヌ』などに多数のイラストを寄稿。母国デンマークよりパリで有名となった。
エロティカ絵画や挿絵も多数手がけており、その画業全体についてはまだ分かっていない点も多い。日本では荒俣宏が『女流画家ゲアダ・ヴィーグナーと「謎のモデル」~アール・デコの埋もれた美女画』(早川書房)が出版されている。
映画『リリーのすべて』(原題:The Danish Girl)はゲルダの夫を主人公としている。