ARTIST
マリー・ローランサン
Marie Laurancin
(1885年-1956年)
フランスの画家
パステルカラーの美しい色彩に彩られた優しい絵は日本でも人気がある。ローランサンが初めて手がけた舞台美術、衣裳デザインは『牝鹿』だった。社交界の「サロン」を舞台とした『牝鹿』の世界観が浮かび上がるデザインで今見ても魅力的だ。
その後も「ソワレ・ド・パリ」のために『薔薇』、その他『ジャンヌの扇』、ローラン・プティ『草上の朝食』など全部で10作品を手がけた。
画家としての成功は後にバレエ・スエドワを結成するロルフ・ド・マレが「少女たち」を過去最高額で購入したことがきっかけ。マレは死ぬまでその絵を手元に置き、現在はストックホルム国立美術館所蔵。
肖像画家としても知られ、マレの美術界への指南役で、後にバレエ・スエドワの美術・衣裳デザインも手掛けたニルス・フォン・ダルデルや社交界の人々、またシャネルら多くの著名人を描いている。
手がけたバレエ・リュス作品:「牝鹿」(1924)