ジョルジュ・バルビエ画集『カルサヴィナ』より『薔薇の精』

社交界へデビューする舞踏会デビュタントから戻って来た少女が部屋に戻り、男性からもらった薔薇の花の香りを楽しみながら眠りに落ち、薔薇の精と踊る、という作品。眠りながら踊るというダンサーにとってはなかなか難しい場面を描いています。背景には実際の舞台には登場しない日本風の松やニジンスキーが手にしている花鎖もパープルの濃淡の効果と相まって独特の世界を作り出しています。

初演カンパニー：バレエ・リュス
『薔薇の精』初演データ：1911年4月11日、モナコ、モンテカルロ歌劇場
音楽：カルル・フォン・ウェーバー原曲、エクトル・ベルリオーズ編曲
振付：ミハイル・フォーキン
美術・衣裳：レオン・バクスト
台本： ジャン＝ルイ・ヴォードワイエ（テオフィル・ゴーティエの詩による）
出演： タマラ・カルサヴィナ、ワツラフ・ニジンスキー